左右とも交換
急にリア右のウィンドウが動かなくなった。モーターは回っているようだ。レギュレーターの故障で間違いない。左側は一応動いているが、全閉からオートで開こうとすると一瞬動いて下がる。挟み込み防止機能が作動している。両方とも交換することにする。
RパワーウィンドウRH 51357140590
R パワー ウィンドウ LH 51357140589
良く壊れる部品で単純な構造なので社外品の安いのを買った。下の商品は私が買ったのとは別もの。
手順とコツ
大まかな交換方法はYouTubeに沢山あるのでそちらを見てもらうことにして、気づいたことを書く。
内張を外す時
トリムは後ろ側から外す
木目調のドアトリムと取っ手を外す際は、すごく寒いので割れないようにドライヤーで温めた。トリムは後ろ側から外す。パチンとではなくグググという感じで浮いてくる。
パワーウインドウスイッチのコネクタはあらかじめ抜いておく
パワーウインドウスイッチのコネクタは、内張りの裏側からでは固くて外れない。スイッチを内張外しで取り出してからコネクターを抜いた。
ドアハンドルのケーブルはドア側で外すのが簡単
ドアハンドルのケーブルを外すときは、内張側ではなくドア側を外した。ドア側はフックにかかっているだけで簡単に外れる。下の写真は取り外しの前後である。見比べれば外し方がわかるはずだ。
インシュレーターは急ぐと破る
インシュレーターをはがすときもドライヤーで温めた。ブチルゴムを切りながら剥がすが注意しないとインシュレーターを破る。案の定、少し破ってしまった。全部とらなくても開口部が見えればいい。
レギュレーターを外す時
ガラスはプラスドライバーでフックを押すと簡単に外れる
モーターのコネクタは固くて抜きにくい
コネクタを抜かないとレギュレーターを取り出せない。コネクタが滅茶苦茶固くって引っ張って抜けない。ドライバーでこじって隙間を開けた。
10mmナット3個外すと後は取り出すだけ。
モーターを新しいレギュレーターに付け替える時
特に難しくないが製品によっては仕上げが雑で手を切る
特にこれと言って難しいことはなし。T25トルクス3個。私が買った右レギュレーターはボルトネジ山のピッチが違った。付属のボルトを使用。ワイヤーにシースが付いている。ワイヤーのテンションが高いのでリフターを手で上下させることは不可能だった。製造の仕上げが雑でエッジで指を切った。手袋したほうがいい。
左レギュレーターは純正の中古をオークションで購入した。
可動部にはグリスを塗っておく
リフターのスライドするとこやワイヤー、プーリーにシリコングリスを塗った
レギュレーターを戻してから
戻す前に動くかどうか確認する
きっちり付ける前にスイッチで動くかどうか確認する。動かないと困る。
ガラスとリフターの結合は手を突っ込んでフックをかけてやる
ガラスをただ下げるだけでもフックにかかることも多々あるが、うまくいかないときはガラスの裏に手を回してフックを穴に入れてやるといい。
内張を戻す時
クリップとドアの穴があっているか、隙間から目で確認する
白いクリップを破損させやすい。ドアの穴と位置があってるか確認せずに叩き込むと割れる。クリップの予備は必須。
パワーウインドウの上限記憶
一発でできることは少ない だめならエンジンをかけてからやってみる
これまで通りにやったらできなかった。これまで通りとは、イグニッションオンでエンジンはOFF、スイッチを全開で20秒ほどホールド、全閉にして20秒ほどホールドというもの。しかし、全閉にしてホールドしようとしても10センチほど下がってしまい全閉にできなかった。どうやっても記憶させることができない。
結局、エンジンをかけてやったら全閉でホールドでき、リセットに成功した。
破損原因
引っ張り上げる側のワイヤー定着部が破損
写真右側が右レギュレーターで上下しなかったもの。左側は左レギュレーターで、動くことは動くがオートで上げようとすると挟み込み防止が働いて止まってしまったもの。
右は、ワイヤー定着部が壊れている。左は定着部が変形している。ほどなく壊れると予想される。オートで上昇しなかった原因はホールセンサーではなくレギュレーターにあったと判明した。
両方とも引っ張り上げる時にテンションがかかる上側の定着が壊れている。
ウィンドウのチャンネルにシリコンスプレーをかけておく
引っ張り上げる時のフリクションが大きいと壊れやすいと思われる。窓枠のガラスが滑るところにシリコンスプレーをかけてフリクションを減らすと少しは持ちがいいかもしれない。
レギュレーターリペアキットを使用してリフターとリールとワイヤーだけ交換する場合
アリエクスプレスを見るとプラスチック部品とワイヤーを交換するキットを売っている。値段的には新品の社外品を買ったほうが良さそうだ。どうしても部品だけ交換したいという人は以下のようにするとうまくいくと思う。分解してから再度組みなおしてみた。
ワイヤーにテンションがかかるので組み立てにくい。テンションがあまりかからない位置でリールにワイヤーを巻いて水平に保持。コツは、最初からモーターを下にセットしておくこと。
テンションを掛けながら平行移動させてモーターのスプラインにリールを入れる。
カバーを付ける
感想
これまでパーツを外したことのない車両だと何かにつけて固い。しっかりついているので外すのに苦労する。かと言ってエイヤっとやると壊す。
レギュレーターのプラスチックパーツは経年で壊れることは確実である。BMWはこれを長持ちさせる気がさらさらないに違いない。一方、これだけ持てば十分だろ、これ以上はオーバースペックだという声も聞こえる。