何の前ぶれも無くそれはやってくる。思い返せばあれが予兆だったのだろうかと心当たりがあるかもしれないが、人はそれを見過ごしてしまいがちである。
やってはダメな事例
ダッシュボード左側のクーラント減少の警告灯がついたとき、
「これは何かのマイナートラブルかもしれない」
そう思いたい私はコンビニで水を購入しエキスパンションタンクに入れた。しかし水は無情にも路面に滴り落ちるばかりである。それでも、まだ水温計は正常だ。このまま何とか家まで帰れるのではないかと淡い期待を抱き車をゆっくりと走らせた。
しかし水温系はいつの間にかレッドゾーンに突入していた。一刻の猶予もできない。車を路肩に止めた。水を継ぎ足し、エンジンが冷えるのを待ってから走らせた。何度か止まりながら何とか家までたどり着いたのだった。
調べてみるとやはりエクスパンションタンクが破損していた。
素直にレッカーを呼ぶ
当たり前なんですがレッカーを呼びます。
任意保険のロードサービスで呼べるんじゃないでしょうか。任意保険の規約には不動の場合と書いてありますが、これは当てはまりそうです。慌てると普段思いつくようなことが思いつかなかったりします。E46にお乗りの方は、いつエクスパンションタンクが破裂しても対応できるようにシミュレーションしておきましょう。
ていうか、予防交換したほうがいいと思います。
E46のエクスパンションタンクは設計が悪いと思う。
圧力がかかるのに、あんな細長い形でしかも樹脂で容器を作るのって壊れて当然と思います。内部を見ると、のっぺりしていて横(水平)方向のリブがありません。長手方向に亀裂が入りやすいです。無理やりエンジンルームに押し込めるなら強度を持たせるべきです。
他のヨーロッパ車やE90以降のBMWのエクスパンションタンクはずんぐりむっくりな形で破裂しにくそうです。FシリーズやVWみたいに球体なら完璧ですね。