クーラントを交換してから2年ほど経つので再度交換することにしました。
前回はこの記事参照
クーラントを交換してみた Changing LLC
前回はラジエータ横のドレンから抜いただけなので、半量しか交換できていません。そこで、今回はエンジンブロックにあるドレンからも抜いて全量交換することにしました。
用意したもの
- クーラント Febi 01089 G11 1.5リッター 3本
- 高純度精製水 TRUSCO 5リッター
- 交換用のドレンワッシャー ストレートで購入 アルミ製 M14 内径14、外径20、厚さ1.5、ただし純正は外径が18mmである。
- 灯油タンク
- 計量バケツ、漏斗(ファンネル)など
- 大人用オムツ
今回のポイント
- エンジンブロックのドレンからもクーラントを抜いて全量交換したこと。
- 水道水ですすぎを行ったこと。
- BMW純正クーラントではなく、互換性があると思われるfebiのG11を使ってみたこと。
- 水道水で薄めずに、塩素やミネラルが含まれない精製水を使ったこと。
- 希釈割合はBMWが推奨する50パーセントではなく約40パーセントにしたこと。
手順
1 車をジャッキアップ。ジャッキスタンドを使用すること。
2 スプラッシュシールドを外してから、ラジエータ下のドレンプラグからクーラントを排出。青いドレンボルトを外してからエクスパンションタンクキャップを緩めるといい。
3 エンジンブロックのドレンボルトを外してクーラントを排出。これもエクスパンションタンクキャップは後から外した方が少しはまし。ボルトは13mm六角。狭いので短めのラチェットで少しずつ緩める。矢印がフロント方向。
最後は手で外して、クーラントのシャワーを浴びないように即座に撤退すること。絶対に飛び散るのできれいに制御することは不可能。大きめのパンで受けなければ下の写真のように床にこぼすことになる。
これくらいのコンテナでもこぼれる。
エクスパンションタンクに息を吹き込んでやるとさらに出てくる。
排出されたクーラント。まだきれいだと思う。粘性があり濃すぎるような気がする。
4 一回目のすすぎ。イグニッションオン(エンジンはかけない)、ヒーター最大温度、風量最小にして水を入れる。エキスパンションタンクキャップの横にあるブリーダープラグからエアーの無い水がでてきたらOK。キャップとブリーダープラグを締めてエンジンをかけ、運行温度まで上げる。エンジンが冷えてから再度、2から3の手順で水を排出する。
1回目すすぎ後。まだ色が濃いが、粘性は無い。
5 二回目のすすぎ。1回目と同様の手順を繰り返す。
二回目すすぎ後。色は残っているがこれですすぎは終わりにしよう。
この記事とは別にクーラントを交換した時には、エキスパンションタンクから水道水をホースでひたすら注入し、クーラントが透明になるまで垂れ流すという方法を取った。こっちの方が簡単だが、すべて入れ替わってるのか自信は無い。
6 ドレンボルトをすべて締める。ドレンボルトにはアルミ製ワッシャーが使われているが、ボルトを外す際に無くしてしまった。交換用のワッシャーを買っていたので問題ないが、再使用しようと思っている人は無くさないように。
今回買ったワッシャーは外径が2ミリ大きいが使用には問題ない。
7 クーラント原液を投入。
クーラントの選択については下記の記事を参照。
E46のクーラントを交換するためにG48じゃないけどG11のfebiのクーラントを調達した
エンジン内に水が残留しているため、希釈してから溶液を入れると目的の濃度にならない。M54エンジンのクーラント量は8.4リッター。今回は3.5リッターの原液を入れるので、濃度は41.6パーセント。冷却能力は水の方が高いが、薄くしすぎると防錆性能が低下する。居住地はほとんど氷点下にならず、夏は熱帯なみに暑い。バランスを取って40パーセントとした。
8 精製水を入れる。ヒーター最大温度、風量最小にして精製水を入れる。エキスパンションタンクキャップの横にあるブリーダープラグからエアーの無いクーラントがでてきたら終了。水がいっぱいまで入りすぎたので少し抜いた。精製水は8.4リッター引く3.5リッターで4.9リッター入るはずであるが、3リッターしか使わなかった。2リッター程度はエンジン内に残っていたと思われる。2リッター分は水道水になるが仕方がない。
9 近所を走ってみて、エンジンが冷えたら再度液量を確認する。フロートが出ていればOKである。
廃クーラントを処分
クーラントはエチレングリコールが主成分で下水に流すことはできません。(実際にはすこしこぼれてしまいましたが)
処理方法としては、
- クーラント販売店、ガソリンスタンドで処理を依頼する。断られることがある。セルフ給油所は引き取ってもらえないと思う。
- 固形化して家庭一般ごみとして処分する。自治体によって対応が異なることがある。私の居住地はオイル処理箱も処分可能である。
固形化する方法として最も簡単かつ安価なのは大人用オムツでしょう。1枚10回用(1回は150ml換算)なら数枚で吸収できます。こんなやつです。
処分までの間、ポリタンクに貯蔵しておきましょう。バケツに入れて置いておくと、動物が飲んだら死ぬかもしれません。
febiでも問題ありませんが、純正が安心です。値段もほぼ同じです。社外品を選ぶメリットは少ないでしょう。私はネタとして人柱になっております。クーラントの値段は特にバラつきが大きいような気がします。倍以上違うこともあります。
精製水はネットで入手するのが一番いいと思います。近所のホームセンターでは売ってませんでした。硬度の低いミネラルウォーターは使えますがお金の無駄です。水道水の方がマシです。