Roland デジタルピアノ HP-2800 の反応がなくなったのでメインボードを修理したら直った

投稿日:2024年7月7日 更新日:

ある日のこと、スイッチを入れるとデフォルトのピアノ1ではなく出鱈目なところにランプが付いています。音色を切り替えようとしても、すべてのスイッチが反応しなくなりました。鍵盤を押しても音が出ません。ごくまれにちゃんと動くことがあり、その時は普通に全機能が作動します。スイッチを切らずにそのままにしておくと2日ほどでスイッチが勝手に切れており、その後はやはり作動しません。

最初に考えたのは、電源部の電解コンデンサーが故障したのかなということです。しかし、たまに動くというのが腑に落ちません。

分解してみた

サイドの片側2個のネジを計4個、鍵盤の底の片側4個のネジを計8個を外して鍵盤を上に開きます。

メインボードに異常があった

左側のアンプ部の電解コンデンサーに見た目の異常はありません。どのコンデンサーも異常なしです。

一方右側のメインボードの方をよく見てみると、一部に少し粘着性のある汚れがあります。

メインボードを外すとスーパーキャパシタが破裂しているのを発見

コネクタ類を抜きます。ボードはネジ5個で固定されているだけです。裏返してみてみると、スーパーキャパシタ(電気二重層コンデンサー)の裏側が黒く汚れていました。これで確定でしょう。下の写真で手前にあるコイン型のコンデンサーです。

スーパーキャパシタの裏側が黒く汚れている

0.047F、5.5Vのスーパーキャパシタを購入

側面に5.5V .047Fのプリントがあります。プリントから判断してパナソニックのスーパーキャパシタです。生産終了品です。幸いネットで同規格のパーツを購入できました。

同時に購入したけど使わなかったヤツ

交換してみる

基盤に極性を示すマークはありません。基盤のプリント配線から判断すると左側の穴がグラウンドです。スーパーキャパシタ自体の極性もよくわからないのですが、側面に小さく矢印が書いてありました。

すべて正常に戻った

コネクタを接続して、分解したのと逆順で組み立てます。

スイッチを入れたところ正常に動作しました。

スーパーキャパシタは単にメモリのバックアップ電源の役目をしてるだけだと思っていましたが、これ1個ですべてのシステムが作動しなくなることが分かりました。

また、これまでオーディオ機器が壊れた時、電源部のコンデンサーを取り替えて動くことがあったのですが、そうとも限らないようです。

下の商品は0.47Fのものです。0.047Fは見つけにくいです。

鍵盤が壊れた人は下の記事を見てください。

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