私のBMW E46 330Ci カブリオレは、この7月で車検である。3回目のユーザー車検を受けた。2022年7月時点の情報である。前回との大きな違いは無人受付になったことと、それに伴ってハンコが不要になったこと。それにOBD車検に向けて検査料が400円値上げされている。
車検のインターネット予約
1週間ほど前に陸運局の予約をする。独立行政法人自動車技術総合機構の自動車検査インターネット予約システム
初めての人はアカウントを作成する必要がある。予約画面で車体番号などの必要事項を記入する。
10時半からの2ラウンドを選択した。
車両整備及び点検整備記録簿記入
予約前にやる方がいいだろう。私は車検時期に関係なく点検整備している。ブレーキフルードもすでに交換している。車検用にパッドやタイヤ残量を計測した。出来る限りの点検をした。結果を点検整備記録簿に記入。排ガスに関しては無記入。OBD点検結果を書き忘れていた。装備されてないものにレを付けないように。整備事業者、整備主任などは自分の名前を書いておいた。記録簿がないと車検証とステッカーに整備してないと書かれるらしい。車検前日は下回りの清掃を行った。
当日、到着から検査まで
テスター屋には行かない。以前ブレーキテストでDSCエラーになり警告灯が消えなかった。光軸が引っかかったら行くつもり。
1時間半前に陸運局到着。
当日持参するもの
- 車検証
- 自賠責保険証
- 自動車税納税証明書(なくてもいい)
- 点検整備記録簿(あったほうがいい)
- お金
- A4のバインダー
- 私は万一のために診断機を持参
自動車検査受付装置で受付
ウェブで予約していれば無人機で受付できる。車検証の下にある右から2番目のグループのQRコードをリーダーで読み取るだけである。自動車検査票が印字されて出てくる。こんなの2年前には無かった。400円値上げの効果か?
備え付けの用紙に記入
自動車重量税納付書と継続検査申請書。車検証を見ながら記入。ハンコは要らない。
陸運協会へ移動し手数料や税金を払う
敷地内にある(おそらく)陸運協会で継続検査手数料、自動車重量税、自賠責保険代を払って印紙を貼ってもらう。受付の女性にわからないことを聞いたら教えてくれる。
継続検査手数料 2,200円
自動車重量税 50,400円 18年超、2トン以下
自賠責保険 20,010円 24か月
古い車の重量税が上がるのはおかしい。それになんで「環境税」でなく「重量税」なんだ?きっとライフサイクルで見ると長く乗ることが環境に悪いという理論武装が困難だからだろう。
2021年5月1日からの自動車重量税の税額表 (国土交通省)
自賠責保険料 (損害保険料率算出機構)
払ったら後は検査場へ。
検査ラインで待つ
どのラインに並んでもいい。私は2ラウンドの予約である。まだ1ラウンドの時間である。並んでいたら途中で1ラウンドが終了。2ラウンドまで20分の間がある。そのまま待つ。10時半になって検査再開。これって午前のラウンドで積み残しが出たら午後まで1時間待つのだろうか?
並ぶラインによって検査員の当たり外れがある。遅い早いもあるがどうしようもない。私の前でユーザー車検らしき人が手間取っているようだ。他人事ではないので怒る気はないが予習くらいはしてくるべきであろう。
検査開始
自分の番が来たら前進。
排出ガス及び同一性確認と外観
自動車検査票を検査員に渡す。言われるままウインカー(左右、前後)、ハザード(前後)、ヘッドライト(上下)、フォグ(前後)、ブレーキ、クラクション、ウォッシャー、ワイパーを操作する。窓を半分開けておくと指示の声が聞こえやすい。ボンネットを開けて車体番号とか原動機番号の確認。原動機番号は非常に見にくい。多分見てないと思う。排ガスは検査員がやってくれる。終わったら検査票を記入して返してくれる。
車を前進させる。
下回り
ピットの上で停車。下でハンマーでカチャカチャ叩いている。指示どおりブレーキかけたりハンドルを左右に切ったりする。2つ前の車は検査結果がXの表示だった。前回の車検でも下回りで引っかかっている車があった。ブーツの破れには気を付けたほうがいいと思う。
合格したら検査票に自分で記入する。記入方法は青い箱に検査票を差し込むだけ。検査票に矢印が書いてある。青い箱は前方、次の検査の待機場所にあると思う。
サイドスリップ、スピードメータ、光軸、ブレーキ
これらは一連の検査になる。信号が青になったらハンドルをまっすぐに固定して進む(サイドスリップ)。車輪が乗っかる検査装置まで進む。光軸を図る機械が出てきて指示に従って40キロまで加速しパッシングする(スピードメーター)。40キロを保つのが難しい。次にロービームを点灯。機械が勝手に光軸検査してくれる(光軸)。フットブレーキ、ハンドブレーキを指示に従って操作する(ブレーキ)。ガンと踏んだらXだった。スリップして空転しないようにゆっくりギューッと踏んだら合格した。検査結果は電光掲示板に〇Xが表示される。
これで大まか終了。
前進してライン出口の青い箱の横まで進む。
総合判定
検査票を青い箱に入れて記入してからラインの出口にある総合判定窓口に検査票を提出。ハンコをもらう。
これで全て終了。
陸運局建物で書類を提出
提出と書かれた窓口で書類を提出してしばし待つ。
提出するのは
- 現在の車検証
- 自動車検査票(すべて合格のハンコがあるやつ)
- 自動車重量税納付書(陸運局で記入して陸運協会で印紙を貼ったやつ)
- 継続検査申請書(陸運局で記入したやつ)
- 自賠責保険証(陸運協会で加入した新しいやつ)
- 自動車税納税証明書(滞納してなかったら要らないらしいがつけた)
- 自動車点検整備簿(なくてもいいが後検査要。付けたほうがいいと思う。車検証に記録簿記載ありと記入される。)
番号が表示されるのを待って、新しい車検証、ステッカーをもらう。納税証明書と点検整備簿は返してくれる。
陸運局の駐車場でステッカーを貼った。
9時に陸運局に到着して終了したのは11時半を過ぎていた。
今回の車検にかかった費用
継続検査料、税金、保険を足すと72,610円。2年前より重量税は増加したが自賠責保険料が下がっていた。ディーラーに車検見積もりを出していたので、見積もり代金10,500円。高速道路代、ガソリン代を入れて85,000円也。ディーラーの車検見積もり費用130万円に比べて随分と安く済んだ。
前回の車検から今までに購入した部品はブレーキディスクとブレーキパッド、ウォーターポンプなど水回り品、スタビブッシュとブーツ類など諸々であるが、これらDIY整備を車検整備としてまとめて計上すると6万円ほど増えるかもしれない。フロントガラスのヒビワレによる交換も車検対策だとするとさらに10万円以上増えて、総費用は25万円以上になる。そんなに安いわけじゃないとわかる。日頃車を乗りっぱなしで整備しない人は車検を整備工場に出した方がいいと思う。
7月はE90 335iの車検日も到来する。税金がばかにならない。