DIYで整備をしていると無いと困るのがトルクレンチです。特に素人は感覚でトルク値を覚えていないので道具が必要です。
でも、トルクレンチはそこそこ高価な道具ですから購入の際にはどのレンジのトルクレンチを選んだら最も経済的で効率がいいのか考えてしまいますよね。
私の持っているトルクレンチは、結論を先に言うと、
- 40Nmくらいから200Nmまでのが1本
- 10Nmくらいから100Nmまでのが1本
- 5Nmから25Nmまでのが1本
の3本です。
私は素人ですから正解はよくわかりませんが、私がどうやってトルクレンチを選んだかを書いておきます。
タイヤ交換用に100から200Nmのトルクレンチがいる。
105Nmから110Nmくらいのトルクを測りたいです。100Nmまでのやつだと上限ギリギリなので余裕をもって200Nmまでのが1本必要と判断しました。
しかし、はっきり言ってでかすぎて使いにくいです。使う機会は少ないです。
使う機会
- 主にタイヤ交換、足回りの一部
30Nmから60Nmくらいのトルクを測る機会が多い。
このレンジを締められる丁度いいサイズのトルクレンチがあると便利です。大概はこれで用を足せます。
何とか200Nm用で兼用できなくも無いように思いますが、実際には以下の理由から使いにくいです。
- 下限付近のトルクを長いレンチで締めるのは不安です。一つ間違えば簡単にネジ山をなめてしまいそうです。
- 重いし狭いところでは使えません。
手ごろなレンジとして100Nm用を買いました。
使う機会
- アイドラプーリー、ベルトテンショナー、ブレーキ、サスペンション周りなど多数。
エンジン回りなど小さなトルクが必要
オイルフィルターハウジングガスケット交換やオートマチックトランスミッションフルードの交換をしようと思ったら小トルクのトルクレンチが必要だとわかりました。
100Nmのが使えないのかということですが、
- 非常に小さなトルクを扱うのに100Nm用の大きなトルクレンチを使うのは不安。
- エンジンルーム内では100Nm用では長すぎて使えないことがある。
- そもそも、100Nm用では一桁台のトルクを測れない。
安心してエンジン回りの整備をするには25Nmまでのレンチが必要と判断しました。ただ小さい割りに高いです。
使う機会
- バルブカバーガスケットの交換などエンジン周り
- オイルパンのボルトなど
まとめ
ということで、現在3本のプリセット型を持っています。このほかにビーム式のトルクレンチもあるんですが、メモリが読みにくいのと、使う角度によってはメモリが読めないことが多いです。常に上から見下ろすような理想的な姿勢で使うわけではないですから。
結局どういう整備をするかで何を買うかを決めればいいと思います。エンジン周りを触ることがなくて、1本ですまそうと思うなら20Nmから150Nm付近までのがあれば何とかなると思います。例えばこんなの。
でも、小さなトルクを大きなトルクレンチで締めるのは、やっぱり怖いです。レンジの真ん中付近で使うのが安心です。