初めに
皆さんはクーラントを交換していますか?BMWの場合は完全密閉式冷却システムなので減らないと思うんですが、どこからか漏れて減ることがあります。BMWは、2003年以降製造の車両はメンテナンスフリーなんて言ってます(2003年より前までは4年ごとの交換がマストだと言っていた)が、減った時に水を継ぎ足してるとどんどん薄くなってしまうんじゃないかと思うわけです。また、時間とともに防錆剤が消費されて効果が落ちてくる心配があります。そうすると防錆能力とか落ちてきてラジエータがサビ付いちゃうと嫌ですよね。寒い地方だと冬に凍っちゃうかもしれません。まあ、高いものでもないし定期的に取り換えて置いて損はないと思いますよ。
私がクーラントを交換した時のやり方を書いておきます。
クーラントの排出
まず用意したのが純正のクーラント 1.5リッターを2個。真っ青なきれいな色をしています。それと、古いクーラントが抜けた量を計るためと、新しい50:50の溶液を作るためのバケツ。メモリがついてるのをホームセンターで探したら、ちょうどいいのが園芸用品売り場で売ってました。8リッターまで図れるし、注ぎ口までついてるのでクーラントの交換にはバッチリです。
まずは、キャップとヴェントスクリューを外します。
アンダーカバーを取ってエキスパンションタンクの下にある青いスクリュー(下図)を緩めます。(もちろんエンジンは冷えてから)
このスクリューが2個あると言ってる人もいて混乱しますが、オートマティックトランスミッション車は1個のようです。
緩めたら抜けてくるんでバケツで受けますが、期待に反してなかなか抜けませんでした。4リッターを抜くのがやっとでした。本当はシリンダーブロックのドレーンプラグ(下図)を抜いて排出するべきなんですが、面倒なので省略。やるなら、ボルトはM14、シールリングはアルミ製14x18x1.5です。シールリングは要交換。
全部で8リッターくらいは入ってるそうなので半分しか抜けてないことになります。でも、もともと入ってるクーラントも薄まってるとは言え水ではないんだし、ましてやBMWは交換しなくてもいいと言ってるんだし、半分きれいになれば前よりはましでしょ、ということで納得しておきます。(私は自分で納得してるだけですので、納得できない人はきっちり替えてください)
クーラントの容器には50:50で使えと書いてあるので、バケツに50:50の溶液を4リッター作ってタンクに入れます。先人のやり方を見ると、何度も洗浄して中を水にしておいてから原液を入れておられましたが、私の場合はもとのクーラントが残ってるので、既定濃度の溶液を作ってから入れることにしました。(先人のやり方の方がきれいになると思いますが、私はこれでいいんです。キッパリ!)
クーラントの入れ方とエア抜き
入れ方やエア抜き方法には、いろんなサイトやYouTubeを見ても諸説あるようで混乱します。ここは、Haynesのリペアマニュアルを信じることにします。
- キャップとその横のベントスクリューを開ける
- イグニッションオン(エンジンOFF)
- ヒーターを最高温度にセット
- ファンを最小にセット
- クーラントをゆっくりと注いで、ヴェントスクリューから気泡のないクーラントが出てきたらヴェントスクリューを閉じる
- クーラントをエクスパンションタンクに入れてキャップを閉じる
- サーモスタットが開くまでエンジンをかける
- 冷えてから、フルードレベルを確認して減ってたらクーラントを足す
ということを実践しました。最初のクーラントレベルチェックの時はだいぶんフロートが下がってました。足してからは下がってませんのでこれでいいんだと思います。しばらくは運転中、温度計を注意してみてましたが問題ありません。
減ってきたら、余った50:50溶液を入れるといいと思います。実際には、全交換してないという負い目から減った分は原液いれてます。適当ですね。
完全に入れ代わってませんが、何年かごとにやってたらそのうち全量入れ替わるんじゃないかな。
まとめ
やはりクーラントは純正品がいいと思います。純正が青いので別の色を混ぜると変な色になりそうです。それほど高価なものでもないので社外品にするメリットは少ないでしょう。
何よりも精神的に気分がいいです。皆さんも変えてみてはいかがでしょうか?
少しずつクーラントが減っていた理由はこちらの記事
エキスパンションタンクのキャップを交換 Replacing an expansion tank cap
E46のクーラントをエンジンドレンから抜いて全量交換。