断続的にクーラントレベルの警告がつきます。最初はセンサーの故障かと思ったのですが何回か点いては消えるを繰り返すのでクーラントレベルを確認すると減っていました。クーラントが飛び散った痕跡も確認しました。
前回、エキスパンションタンクが割れて交換したのは2020年でした。5年しか持ちませんでした。
前回と同じBEHR製のOEMを購入しました。安い社外品は少し不安です。取り付ける際はギチギチなので精度が必要だと感じます。
もう一つ、ラジエーターロワーホースですが、これは以前ウォーターポンプとサーモスタットを交換したときは固くて外せなかったので替えていませんでした。今回は交換しようと思います。
タンクの交換手順は以前の記事を参照してください。今回は気づいたことやコツなどを書いておきます。
固着したホースのクイックコネクタを外しやすくする
クイックコネクターは針金のクリップで固定されています。クリップを外すと見えるスリットにシリコンスプレーを吹いておくとOリングに浸透して外しやすくなります。取り付ける時もOリングにシリコングリスを塗っておくと次回外しやすくなるでしょう。
エキスパンションタンクは垂直に引き上げる
抜けないからといってグリグリやるとAT温度センサーが壊れます。今回は2回目ということもあり、まっすぐに引き上げることができてセンサーは壊れませんでした。とはいえ初めて交換する場合は外れないこともあります。下から棒を当てて叩くとかジャッキで持ち上げるとか裏技があるようです。やったことはないですが。

タンクを取り付ける時に、古いタンクから外れたパーツを取り除く
私の場合、古いタンクのカラーのような部品とOリングが外れて残っていました。新しいタンクを入れようとしても入らないのでおかしいと思ってみてみたら、要らないパーツが残っていました。

ラジエータロワーホースの外し方
めちゃくちゃ固いです。ちょっとやそっとでは外れません。前に書いたようにコネクタのスリットにシリコンスプレーを吹き付けておきます。これだけで少し動くようになりました。それでも引っ張るだけでは外れないのでバールを使います。私は40センチ程度のバールをラジエータの金属部分を支点にしてこじって外しました。固着しているとはいえOリングですから金属の方に穴が開くほど固着力はないと思います。
ロワーホースから外した温度センサーのOリングは交換する
クーラント温度センサーは一度外すともれることがあるのでOリングは交換します。
Oリングのサイズは 内径8mm、太さ3mmです。
工具箱を探したらこのサイズのOリングが大量に見つかりました。以前、ソフトトップのラッチ用に購入したものです。ネットで安く入手できます。

古いクーラントは再利用した
前回ウォーターポンプを交換してから4年しか経ってないのでまだ使えるだろうと勝手に判断しました。比較的きれいな状態で採集することのできる青いプラグからのクーラントだけ再利用しました。


古いクーラントを入れる時は塗装用のストレーナーで濾しました。

ホースから出た分を含めて全部で抜けた量は4リッターくらいでした。足らず分は買い置きしてあった純正クーラントを使用しました。純正クーラントが無い場合は、グリサンチンG48、若しくはVWのG11規格なら問題ないでしょう(純正と同じだと思います)。ネットでFebi(Swag)やRoweのクーラントが安く手に入ります。
今回エキスパンションタンクの割れたところ
タンクの横っ腹についているヒーターホースの取り付け部分あたりです。すごく小さな亀裂ですがきっちり洩れます。この取り付け部分はタンク本体とは別パーツになっています。周りに円形の継ぎ目が見えます。この継ぎ目にストレスが集中して本体に亀裂が入ったのではないかと想像します。

クーラントのブリーディングはヒーター温度最大で
使ってないエキスパンションタンクキャップとホースで作った自作ファンネルです。ヒーターコアにクーラントが行くまでエンジン温度を上げます。

クーラントが減っていたらタンクの割れを疑うべし
自然に少しずつ減ることはありますが、急に減っていたら何か不具合があると疑ったほうが良いでしょう。正常バイアスが働いてしまいがちですが、故障すると不動になるのでリスクマネジメントは重要です。