かれこれ10年くらい使ってるアメリカンツーリスターのローリングトート。AmericanTourister Houston ROLLINGTOTE(絶版)という2輪のモデルです。
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現在はSPEEDAIR ローリング トートという名前の2輪モデルがありますが、形としてはむしろサムソナイトのSamsonite Xenon 3.0 モバイルオフィスの方が似ています。
このアメリカンツーリスターのローリングトートのホイールのラバーがはがれてしまいました。それ以外は全く問題ないので修理することにしました。
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必要なもの
- 電動ドリル。 ホイールのハウジングとバッグ本体はリベット留めです。ホイールの車軸もリベットで固定されています。したがってリベットを外すためのドリルが必要です。
- 替えのホイール。直径70mm、幅24mm、車軸径6mm、車軸長40mmの替えホイールを調達します。替えホイールは、基本的にはインラインスケートのホイールですが、車軸径を8mmから6mmに変更してあってベアリングも組み込み済みなので便利です。
- リベットの替わりで、頭の大きいM4トラスボルトとナット。
- 金ノコ。このモデルはリベットを外しても車軸を抜くのに金ノコで切断する必要がありました。
手順
内張のファスナーを外す。わかりにくいですが真ん中あたりにファスナーがあります。
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ホイールハウジングを固定しているリベットをドリルで外します。リベット径は4mmです。リベット2個とネジ2本。
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ホイールハウジングがバッグ本体から分離します。
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車軸を留めているリベットをドリルで外します。車軸径は6mmです。私は7mmのドリルで外しました。アメリカンツーリスターのこのモデルはリベットの頭を飛ばしても、車軸そのものがプレスで太く加工されており抜くことが不可能だったので車軸を切断する必要がありました。ちなみにリベットを外さないと金ノコが入る隙間ができません。
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替えホイールに付属している40mmの車軸を挿入し固定します。付属の車軸は4mmの六角穴がついています。
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ホイールハウジングをM4ボルト、ナットで固定して完成。
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底が擦り切れていたので革で補強
このローリングトートは底がプラスチック板で補強されておらずバリスティックナイロンのままだったので、使用に伴って擦り切れてました。暑さ1mm程度の革を貼りました。本当はもっと丈夫なものが良いんですが他に思いつきませんでした。
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これでまだまだ使える
要所がリベット留めで作られており修理は想定していないみたいです。すごくしっかり作られている印象です。構造自体は大変頑丈で耐久性がありそうですが、ホイールの耐久性がそこまでありません。修理にだせばアッセンブリ交換になると思います。
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