わずかながらオイル漏れが見つかった
バルブカバーガスケットからオイル滲みがありました。手で触ると濡れています。発進時にすこしオイルが焦げる匂いがすることもあります。暑いので面倒ですが思い切って交換することにしました。
作業としては簡単なほうだと思います。車をリフトアップすることもないし安全に作業できます
以前買っておいたガスケットとグロメット
ヘッドカバーガスケット 11120030496
グロメット 11121437395
手順
私がやった手順です。人によって違うかも。
ストラットタワーブレースとマイクロフィルターハウジングを外す
ストラットタワーブレースは邪魔になるので外します。マイクロフィルターハウジングも奥の方が作業できないので外します。マイクロフィルターハウジングはT27トルクス4個です。外したネジをハウジングの穴から落っことさないようにしましょう。
エンジンカバーを外す
フタを取ってから10mm六角ボルトとナットを外す。
グラウンドワイヤーを外す
私のM54エンジンは、グラウンドワイヤーは1か所だけでした。8mm六角
イグニッションコイルを外す
金具を引っ張ってからコネクタを抜きます。あとはグリグリしながら引き抜くだけです。あとでどのシリンダーかわかるように番号を振っておきましょう。
ベントホースを外す
上下から押して引き抜きます。爪が外れる感触があるはずです。強く押さないと引き抜けないと思います。
ヘッドカバーにくっ付いてるワイヤー類を外す
イグニッションコイルのハーネスホルダーは爪が2か所あるのでドライバで上からこじると外れます。外したら脇に置いときます。
O2センサー(ラムダセンサー)のワイヤは引っ張れば取れます。
エンジンの後ろ側の見えないところにもワイヤーがまとめて止めてあります。
ボルトを外す
10mm六角が周囲に11個、中央に4個。ボルトに付いてるラバー製のグロメットは交換します。
バルブカバーを外す
ピッタリくっ付いてるので、手で引っ張っただけでは外れません。ゴムハンマーでたたいてもダメでした。私は少しだけマイナスドライバーでこじりました。
ガスケットをカバーから外す
グイっと引っ張れば取れます。中央のプラグホールガスケットはエンジン側に残ってました。古いガスケットは固くなっていました。弾力性はありません。
接合面をきれいにする
少しくらいならパーツクリーナーを使ってもいいとネットで見ました。
液状ガスケットをバノスユニットの継ぎ目と半月の部分に少し塗る
Bentleyマニュアルによると半月状の部分に液体ガスケットを塗ります。バノスユニットとシリンダーヘッドの継ぎ目と半月部分。半月は後ろにもあります。指定は3Mの1209です。1209はめっちゃ高いし絶対に余るので別の小さいやつにしました。全然きれいに塗れてません。あんまり沢山付けない方がよさそうです。
新しいガスケットと、ボルトに新しいグロメットをセットする
ガスケットは方向性があります。特にプラグホールガスケットは左右を間違えないようにしましょう。グロメットは向きに注意しましょう。細くなってる方が下です。
バルブカバーを元に戻してボルトを締める
ワイヤー類を挟み込まないように注意して取り付けます。ボルトは中から外へ交互に締めました。トルクは10Nm。そもそも10Nmの感覚がわからないので、トルクレンチを使わずに指定トルクで均等に締めるのは素人には難しいと思います。私は25Nmまでのトルクレンチがあったのでそれを使いました。
ワイヤー類を元通りに戻しておしまい
作業自体は難しくないんですが、奥の方のボルトを締めるときに、体を乗り出して前かがみになります。腰が痛くなります。背筋が弱ると自動車整備はできませんね。
エンジンをかけてみる
エンジンチェックランプは点灯しません。目視でも漏れは認められません。うまく行ったようです。
あー、腰が痛い。