風呂を全自動で入れていると最近よく止まります。目的の湯量になるまでに3回くらい止まることも。エラーコードは290。これはエコジョーズに装備されている中和器の詰まり(水位異常)を示しています。何とか自分で直したいと思います。
保証書を見るとちょうど3年が少し過ぎたところで保証期間は終わっていました。メーカーに聞いたら有償修理の可能性が高いとの返事です。うまい具合に壊れるものだと感心します。我が家の給湯器の状態を確認すると、総燃焼時間(給湯+追炊き)970時間、総通電時間28200時間(3年とちょっと)で1日1時間の使用です。
メンテナンスモードへは温度調節上下ボタン同時押し。
この中和器なるものは、エコジョーズタイプの給湯器に装備されており、酸性のドレン水を中和するためのものです。こいつはよく詰まるみたいで、もっぱら環境のためについていて湯を沸かすことに関与しているわけではありませんが、壊れると厄介です。ネットを見ると「290の直し方」とかいう記事はありますが、結論は「業者に連絡しましょう」って、そんなのわざわざ書いてもらわなくてもわかります。
どんなものか見てみた
お決まりのお断りをしておきますが、この記事をマネしないでください。何があっても責任はとれません。
下の写真の左側のプラスチックの箱が中和器。
ねじ1本で固定されているので、あとはイン側のパイプを抜いて、水位センサーのコネクタを外すと取り出せます。
中はいくつかのセルに分かれており石灰石が入っています。セルをドレン水が通過しながら中和するようです。最後のセルで石灰石が固まってました。これではドレンが滞留してしまうのも無理はありません。ドレン水が一定水位を超えてセンサーに触れるとエラーが出るようです。
中の石灰石を洗浄
中の石灰石を新しいのに交換したかったのですが蓋が溶着されています。機種によっては中の石灰石を取り出せるものもあるようです。壊したくはなかったので無理に開けることはせず、ゆすったり振ったりして中の石を動かして隙間を作ってみました。これだけだとまたすぐに詰まりそうなので、すべての穴から水を入れて中を洗い流しました。最初は茶色い水が最後はきれいになりました。
中和器にはドレン水出口とドレン(容器の水抜き穴)があります。下画像の右側の小さいのが容器のドレン、左の大きいのがドレン水の排水管。とりあえず動かしたいなら水抜き穴を開放すれば水位が下がって動くようになります。動くからって中和器レスでの長期運用はやめましょう。環境によろしくないです。また、センサーのコネクタを抜いて運転するのはリスク大です。どんどん溜まっていって不完全燃焼するかもしれません。
集合住宅で、ドレンアップ方式や三方弁切替方式の場合は、ポンプ排水なので構造が違うかもしれません。
中の石灰石
もし中身の入れ替えが可能だったら寒水石の3分(9mm)を買おうと思ってました。
パーツは売っていないので修理を依頼すべし
自分で取りかえたくてもパーツで販売はしていないようです。とりあえず元通りにしておきました。
翌日以降はエラーは出ずに湯張りできました。しばらくはこのまま動くと思います。今後エラーが頻発するようであれば修理を頼むことにします。どうせなら保証期間内にエラーが出てほしかったですね。
(追記)2年経過後の2023年1月時点で問題なく稼働しています。
(再追記)3年経過後の2023年12月27日時点で問題なく動いてます。
今回は290なので掃除で動きましたが、10年もたつと920が出たのちに930が出て機能停止します。930は、時間だか総熱量だか何だかが一定値に達したら、中和能力がなくなったという理由で有無を言わさず出ます。エンドユーザーが初期化できない(方法がわからない)のでガス会社か業者かメーカーに頼んで中和器を取り替えるしか選択肢はありません。10年といえば給湯器自体の耐用年数ですからあちこちガタが来てるでしょうし、それまでは掃除で動けば上出来です。
ふろ給湯器は地域のガス供給会社ブランドはお高いです。作ってるのは給湯器メーカーだから、そっちから買うほうがマージンが削れますね。でも、安心を買うならガス会社のブランドかな。安心代がめちゃくちゃかかるけどね。
ノーリツ エコジョーズ ガスふろ給湯器 GT-C2462AWX BL 24号 フルオート | ||||
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