BMW E46とは何の関係もない話題です。
定年延長する企業も増えてきましたが、定年で新たな職場を探す人も多いのではないでしょうか。何十年振りに面接なるものを受ける羽目になったらどうしていいかわかりません。大学出たてのリクルート面接ではなく、シニアの転職となると何を着て行ったらいいのか悩みますよね。
既に経験を積んでいるわけですから、学生と同じ恰好ではだめだと思うわけです。
かと言って、今までの職場そのままというわけにもいかないでしょう。やはり面接に適した服装というものがあります。
私が転職面接を受けるときに実際に悩んだ点と、逆にシニアの面接をした時の経験も含めて要点をまとめてみました。少し視点が細かすぎるきらいはありますが、あくまで私の感覚です。ちなみに男性向けです。
清潔感が大切
だらしなく見える人はアウトでしょう。いくら仕事ができても第一印象最悪です。
やはりスーツでいく
一般的には面接となるとやはりスーツで行くことになります。ジャケパンは避けるべきです。華美ではなくパリッとして見えることが重要です。あんまりダサいと仕事まで出来ないように見えてしまいます。
サイズが合ってること
まず一番重要なことは、体にあったスーツを着ること。袖丈、ズボン丈は長すぎるとだらしないです。脚が短いのを隠そうとしてズボン丈を長くするとかえって短く見えます。シニアはゆったり目を着がちなので注意しましょう。
サイズが合ってても、あまり古いのを持ち出してくると肩幅が広すぎたり、ゴージラインが低かったりするので注意です。他にもフロントカットなどのディテールが現在のモデルと違うので一目でわかります。(わからない人もいるかもしれないけど、何となく古さは感じ取れる)しかし一番重要なことは、体にフィットしているか否かです。新しく吊るしを買うなら補正してもらうといいでしょう。
紺かグレーのダーク系の無地スーツが無難
普段は、ライトなグレーやストライプを着ている人も、面接では地味目の方が無難です。職種によっては多少派手でもいいかもしれませんが、一般的にはあまり主張しない方がいいんじゃないでしょうか。
ブラックを男性シニアが着ているのは変だと思います。ダーク系の紺かチャコールグレーでしょう。
無地以外ではバーズアイやピンストライプ程度なら目立ちません。
素材はウールなら特に気にしなくてもいいですが、あまり厚手のツイードは避けた方がいいかもしれません。かと言って夏にリネン やコットンスーツは冒険ですね。やめておいた方がいいでしょう。
あなたがおしゃれで普段から人とは違うスーツを着ているなら、かえって面接に着て行く服がないかもしれませんね。私は何の変哲もないスーツを新調しました。
2ボタンのシングルブレステッドスーツ
最近は細身のスタイリッシュなダブルブレステッドスーツを着ている人もいますが、面接ではシングルです。今ならボタン数は2ボタン。3ボタンなら段返りモデルがいいんじゃないでしょうか。
もちろんノッチドラペルです。
ポケットはフラップかジェテッドで、パッチはカジュアルすぎます。
シルエットはリクルートが着るようなタイト気味でショートレングスのものよりは落ち着いたモデルがいいと思います。
ポケットのフラップは出すかしまうか
面接指南サイトなどでは、ポケットのフラップを室内では折り込むのがマナーだと書いてあります。フラップポケットの起源からすれば外出時に出すということでしょうけど、今となってはビジネスで出し入れする人なんて見たことありません。結婚式のようなフォーマルイベントでは、中に入れてジェテッドポケット(両玉縁ポケット)に見せたほうがいいです。でも面接はビジネスイベントであってフォーマルイベントじゃないですからね。面接ではそうしたほうがいいというならまだしも、それがマナーだとまで言うならいつからそうなったのか教えて欲しいです。きっとはるか昔のフラップポケットの使い方を、誰かさんがマナーだと言い出してそれがコピペされて広がったんじゃないかと推測してます。でも面接で不安要素を無くしたいならデフォルトで中に入れてたらいいんじゃないですか。出し入れするところは面接官は見ないんだし。それよりかポケットにモノを入れないようにしてください。
パンツの裾が短すぎないように
スーツのパンツはセットアップで無い限り、スーツを購入したときに決まってしまいます。ジャケットが落ち着いたモデルならパンツもそれなりのものが付いているでしょう。プリーツは無しか1つくらいがいいと思います。裾の長さはワンクッションがいいと思いますが、パンツの裾が細い場合は靴の甲すれすれくらいがいいんじゃないでしょうか。シニアですから短すぎるのはダメです。
シャツは無地の白が基本
シャツは色物より白無地が清潔感があっていいと思います。襟については、ボタンダウンはカジュアルなので、ワイドスプレッドかレギュラーカラーでしょう。ホリゾンタルまで行くとファンシーすぎます。
カフスはシングルが無難でしょう。フレンチカフス(ダブルカフス)にカフリンクスはシニアなので許される気もしますが面接ではリスクが大きいです。
素材はあまり気にしなくていいと思います。そこまで品定めする人もいないでしょうから。織柄はあってもいいと思います。綿100パーセントの100番双糸以上のブロードなら間違い無いです。
ネクタイはエンジ系か青系の無地、小紋、ストライプなど
ネクタイもすごく悩みます。色は彩度を抑えた赤系か落ち着いて見える青系でしょうか。柄は私なら無地か小紋にします。ストライプなら派手でない控えめなものを。私としてはシニアがレジメンタルストライプというのは少々気恥しいです。
本題とは外れますが、レジメンタルタイは厳格なビジネスシーンでは避けた方がいいと書いてある欧米の服飾サイトがあります。 特にイギリス人と会うときは気を付けた方がいいらしいです。自分の所属連隊や学校に愛着があるらしいです。日本でそんな人に出会う確率は低そうですが、少なくとも自分が所属していない組織のタイをするのは私は嫌ですね。
靴、ベルト、バッグ、時計
靴は黒が無難だと思います。少なくとも革素材は茶か黒で統一した方が格好いいですね。
靴はウォーキングシューズよりビジネスシューズが良いでしょう。あまりファンシーなスタイルでなければいいのでは。プレーントウ、ストレートチップが無難です。ローファーは避けたいです。私は、モンクストラップでもいいと思います。
ブラッチャー(外羽根)とバルモラル(内羽根)は、気にすることはないでしょう。個人的にはバルモラル派です。
靴の素材は本革の良いものを。スーツ以上に良し悪しがわかります。
それと、ヒールアップシューズ(シークレットシューズ)を履いていいかどうかです。近頃のはうまくできてるので分かりにくくはなってますが、テーブルなしで相対して座ったら見る人が見ればわかります。リスクをおかしてでも背を高く見せる必要がなければ履かない方が無難かもしれません。これは確定的なことは言いにくいです。
時々、擦り切れた革のバッグを持っているおじさんを見ます。これって、毎日持ち運んでると自分では気が付きにくいんですよね。改めて点検しましょう。
時計は、最近スマホで代用したりしますが、やっぱりして行った方がいいみたいです。
ポケットチーフについて
シニアですから身だしなみとして着用してもいいと思うんですか、これはすごく迷うところです。私は普段ポケットチーフ(ポケットスクエアー)を必ずしています。本来ならTVフォールドのチーフを刺すのがフォーマルだと思いますが、ポケットチーフをファッションだと思ってる人もまだいます。私なら、いつでも出せるように、面接の時だけとりあえずポケットに押し込んでおきます。
面接先企業の予習をする
最低限の予習をしていった方がいいです。企業サイトを見れば売上高や営業利益が見れますし、中期経営計画などを読んで、何に力を入れていこうとしているかを勉強しておきましょう。志望の業界に関わるニュースや動向を仕入れておくと話が合わせられますね。
まとめ
読み直してみると、シニアとリクルートの差が文面では明確でないことに気づきました。シニアに求められるのは、やはりフレッシュさより信頼感や出来るイメージでしょう。フィット感、上質な素材や小物の選択でおのずと違いが出ると思います。
シニアの方たちは、今の職場でそれなりの地位にあれば服装の自由度を持っていたと思います。自分の服装に自信を持っている場合でも、面接ではリスクを最小限にするしかありません。面接官が正しい服飾知識とセンスを持っているとは限りません。
結局、本人の人柄、能力が一番
第一印象は服装で決まりますから重要です。でも、リクルートと違って即戦力を求めていますから服装が合否に占める割合は小さいと思われます。私が面接をした時は、やはり経歴、能力、人柄を重視しました。
第一印象は大事ですが、話していると人柄・能力がわかりますから実力を蓄えるしかありません。(身も蓋もない?)
シニアの皆さん、頑張ってください!!