私のE46カブリオレMスポーツのトリムはハイグロスシャドーラインです。左ドアミラーが格納しなくなったので中古ミラーを購入しましたが、それはハイグロスではなく無塗装樹脂のものでした。左だけ光沢がないのは恰好悪いので、塗装でハイグロスシャドーラインぽくしてみたいと思います。


用意したもの
- 2液性ウレタン塗料のスプレー缶 (硬化剤と塗料を使用前に混ぜるタイプ) イサム塗料のエアーウレタン ブラックを使用。クリア塗装はしない。
- プライマー (樹脂と塗料の接着を促進するもの) 安かったのでHolts バンパープライマーを使用
- シリコンリムーバー (塗装面の油分を除去する) AZのシリコンリムーバーを使用
- スポンジ研磨剤 (無塗装樹脂の下地調整) 3Mのマイクロファイン(1200~1500番相当)を使用
- サンドペーパー 2000番と3000番
- 液体コンパウンド 3000番のサンドペーパーの目消しと鏡面にできるもの。ピカールのLC-202超微粒子を使用。後でLC-303極超微粒子も買い足した。

手順
1 ドアミラーを車体から外して、カバー類を取り除きます。カバーが付いていると隠れた部分を塗ることができません。中古なので無塗装樹脂の部分が劣化しています。3Mのマイクロファインで削り落としました。

2 カバーを外したら塗らないところを養生します。ウレタン塗料は一日で使い切らないといけないから右も塗ることにしました。

3 シリコンリムーバーで油分を落としてからプライマーを塗ります。塗りやすいように洗濯干しにぶら下げました。塗料が飛散しにくいように囲いも作りました。周りの地面には水をまきました。ホルツの缶に3回塗れと書いてあったので3回塗りました。そんなに塗らなくてもいいような気がします。

4 ウレタン塗料を塗ります。イサムのウレタンスプレーには10分から20分の間隔で塗装するように書いてあります。ネット情報では間隔を長く開ければ良いわけでは無いらしいです。1層目は薄くぬって段々濃くしていきました。厚塗りしたほうがいい光沢が出るらしいですが、素人なので垂れないように薄く回数を重ねることにしました。5回くらい吹いたと思います。ただ、時間をかけるほどゴミが付くリスクが高まります。外でやっていたから案の定、ほこりだか小さな砂粒だかが付着してしまいました。

5 塗装面はぶつぶつの柚子肌でほこりが付いた部分がブツになっています。1週間後、まず2000番のサンドペーパーで表面をならします。その後3000番でならします。形が複雑なのでくまなくペーパーをかけるのが難しかったです。


6 コンパウンドで鏡面になるまで磨きます。形が複雑なので手で磨きました。ピカールのLC-202の説明書きには2000番の目消しから鏡面までできると書いてあります。ほんまかいなと思って磨いてみたら、これ1本でピカピカになりました。

純正と比べてみる
写真で見るとすこし艶が足りない気もしますが、実際に見るとほぼ違いはありません。鏡面用の研磨剤を使えばさらに艶が出ると思います。今回はクリア塗装はしません。クリアを乗せてしまうと純正のグロスブラックと質感が違ってくるような気がします。

超鏡面コンパウンドで磨いてみた
ピカール LC-303(極超微粒子)を買ってきて磨いてみました。LC-202(超微粒子)で十分鏡面だし、さらに2800円払う価値があるのかと疑っていましたが、私が甘かったです。全然違います。「金はタダ取らん」です。(無駄に高い金は取らない、高いものにはそれなりの値打ちがある、という関西の言い回し)

コーティングもワックスも無しで、正に超鏡面になりました。

まとめ
塗装の素人の私でも、ある程度、塗装でハイグロスシャドーラインぽく見せることはできると分かりました。今回の塗装にはミラー2つで1万円ほどかかっています。完璧を求める人は塗装屋さんに頼んでください。私が最初に塗装屋さんに聞いたところ、持ち込みで片側2万円とのことでした。